紙の機能性向上と応用展開に注力する紙パの研究開発活動<3>

摘要

本誌8月24日号、9月7日号に続き、製紙関連各社の研究開発活動を取り上げる。紙パ関係の研究開発活動は、既存製品の品質向上はもとより、特徴的な機能を付与した新製品の開発、物流コスト削減に関する提案など、さまざまな領域に広がっている。顧客ニーズの多様化•高度化に加え、SDGsや脱プラスチックという時代の潮流も視野に入れながら、これまで培った独自の技術やノウハウを活かし、リサイクル可能な紙という天然繊維の新たな方向性を模索する動きが各社の研究開発活動から読み取れる。