雁行型経済発展論: 小島ヴァージョンの成果と課題（上）

摘要

恩師赤松要博士（一八九六-一九 七四）は、一九三五年論文「吾国羊 毛工業品の貿易趨勢」（名古屋高商 ・産業経済論叢　第13巻上期）　にお いて、産業発展の「雁行形態の基本 型と副次型　（多様化）」を創唱した。 英文の一九六一年論文。"A Theory of Unbalanced Growth in the World Economy", Weltwitrtschaftliches Archiv, 86の発表を契機に、雁行形 態論は世界的に有名になってきた。