製造業における女性管理職の実態から活躍支援策を考察

摘要

中部産業連盟(中産連)は2015年12月10日、ウインクあいち(名古屋市中村区)で「モノづくり企業活性化に向けた女性活躍推進フォーラム」を開催した。同フォーラムは女性が抱く管理職登用に関しての思いや悩み、上司の立場から女性部下の活かし方、育て方、環境づくりに関して実態や意見を交換し、製造業における女性活用の支援策を見出していくのが狙い。70人が参加した。はじめに神奈川大学経営学部の浅海典子教授が「モノづくり企業において女性管理•監督者を育成•登用するための条件とは」と題し、女性活躍の実態調査に基づいて女性活躍の場を広げるための方策について講演した。浅海教授は愛知、岐阜、三重、静岡の製造業12社の女性管理•監督者とその上司にインタビユー調査を実施。調査対象企業の職場のタイプを包装•梱包、検査、量産などを行う労働集約型職場と、組立•組付などを行う技能形成型職場に分類して分析した結果、職場のタイプによって監督者の役割やキャリアも異なることが浮き彫りになった。