今さら人には聞けない木のはなし

摘要

本書は，平成20年2月から平成22年4月にかけて日刊木材新聞紙に50回にわたり連載された記事を1冊の本にまとめたもので，50編の記事は独立した1話完結型となっており，読者自身の興味・関心によってどこからでも読み進められる一冊となっている。木材科学を学び始めたばかりのビギナーの方には1ランク上の入門書として重宝することであろうし，また長く木材工業に従事されている方にとっては，木材に関するちょっとした疑問や長年なんとなく世間に広まってしまった誤解に対して科学的な根拠をもって簡潔に解説している本書は，まさにかゆいところに手が届く1冊となることであろう。かく言う私も本書を読んで，長年誤解して覚えていたことあり，再認識したことあり，まさに今さら人には聞けないはなしありと，目からウロコが落ちるはなしのオンパレードであった。