大阪水道の統合問題が大詰めに: 素案で統合後の具体像を提示: わが国に例のない日量150万t超の大規模ダウンサイジングを実施

摘要

大阪広域水道企業団と大阪市の水道事業の統合に関し，2月24日に第2回43市町村の首長会議が開催され，それに先立つ18日の第4回水道事業統合検討委員会で出された「企業団と大阪市との水道事業統合(素案)」を，全会一致で承認した。素案では，両社がもつ現有施設能力476万m~3/dを，大阪市の柴島浄水場廃止，庭窪浄水場の縮小，企業団の村野浄水場の縮小で，計156万m~3/d分をダゥンサイジングする他，大阪市のコスト削減分の全額（18年間で221億円と試算）を，企業団内に積み立て，広域化事業や統合投資資金に活用するなどとなっている。