编集後記

摘要

凍てつく華厳ノ滝をみた。普段は，中禅寺湖の水が，高さ97mの岸壁を一気に落下するさまでひとびとを圧倒しているが2月の華厳ノ滝は凍り付き，神秘的な美しさがあった。また，いろは坂をのぼり，足元に雪が残るなかで中禅寺湖を目にしたが，季節のせいか見物客はほぼおらず，冷たい風に水面を撫でられる様子をのhびり楽しむことができた。地球温暖化が進めばこのような景色も「過去のもの」にしかならないのであろうか。「お父さhは憲法違反なの？」と自衛隊員のお子さhが目に涙をためつつ語りかけたので，憲法を改正する必要があるそうだ。もとより，国防を担う自衛隊の皆さhの献身には頭の下がるところであるが，それと一国の指針となる憲法改正は全く別次元の話であろう。1年ほど前の国土交通省の意識調査では，下水道のイメージについての質問で，60歳代•70歳代の9割以上が「ポジティブ」としたのに対し，20歳代• 30歳代の4割以上が「ネガティブ」と回答した。私たちにとって泣きたくなる結果である。憲法の改正も大事かもしれないが，人々の日常生活に不可欠な汚水処理全般の社会的意義に，より関心を持っていただきたいものだ。