N－ニトロソジメチルアミンの水道水源での存在実態及び高度浄水処理過程における挙動

摘要

N－ニトロソジメチルアミン（NDMA）は国際がん研究機関ではグループ2Aに分類され、工rn場排水や下水処理水から検出されたとの報告があり、水道への影響が注目される物質である。NDMArnは、日本において水道水の基準値等は設定されておらず、浄水処理における情報がほとんどない。今回、rn高度浄水処理での挙動を調査したところ、NDMAは原水では数ng/Lまでであるものの、中オゾン処理rnによって数ng/L～200ng几程度まで生成され、後段の砂炉過またはGAC処理で生物処理によって除去rnされることが明らかになった。水道水源に存在する一部の下水処理場放流水や工場排水からNDMAがrn数ng/L～400ng瓜程度まで検出されたが、これをオゾン処理することで4000ng/LのNDMAが生成したrn放流水があり、本市の中オゾン水でNDMAが増加した原因と推測された。