第9回ISO/TC 224総会（ハイファ）の概要と水関連の国際規格制定の動き

摘要

平成25(2013)年6月10日から13日にかけて、イスラエルのハイファにて開催された第9回ISO/TC224総会（以下、「ハイファ総会」という。）に、ワーキンググループ（WG）のメンバーとして参加した。本総会は、平成23(2011)年5月にウィーンで開催された第8回総会から約2年ぶりの開催となる。TCの総会の主な目的としては、①そのTCで作成した国際規格の（TC 224の場合、ISO 24510シリーズ）の定期レビュー（Systematic Review、国際規格は5年以内ごとにレビューが必要）、②TC 224の下 に設置され、それぞれ規格作成等の作業を進めているワーキンググループの活動状況等の報告、③TC 224の下における新たな活動や規格策定の提案についての方針の決定、といったことが挙げられるが、 ①についてはすでに前回のウィーン総会で実施されたため、今回は②、③が行われた。また、総会期間中には、TC 224傘下の各ワーキンググループの会議も開催された。本誌平成23年7月号に揭載したウィーン総会の報告の中でISO及びTCに関する基本的事項を記載したが、それからすでに2年が経過しているため、内容が重複するが前段で改めて簡単に紹介したい。TC 224の活動は、平成19(2007)年に上下水道のサービス及びマネジメントに係る国際規格を策定して以降も活発に継続されており、上下水道に係る様々な規格を作るためのWGが次々と設置されている。水道事業に関連する国際標準化の動向に関する情報として、参考になれば幸いである。