低圧イベントに対する州規制や水道事業者対応の相違(米国)

摘要

配水管における低•負圧イベント(以下、「低圧イベント」という)は、修繕、主要管路の破断、電源喪失、ポンプ停止、弁閉止及び消火作業などにより引き起こされ、サービス低下や配水システム内の微生物汚染を発生させる。低圧イベントは、通常、配水システムの限られた部分と期間だけに影響を及ぼすため、水質への影響を観測することは難しい。水系病原体に起因する病気は、飲用水以外も原因となるため、低圧イベントと病気の関係を完全に証明することは難しいが、圧力損失と胃腸疾患、給水停止期間と胃腸疾患発生率は相関があるようであり、漏水修理後の管洗浄と塩素消毒は、低圧イベントの影響を受けた家庭での胃腸疾患発生率を減らすようだった。