シリーズ「近年の土砂災害」: 2004年三重県宮川村で発生した土砂災害

摘要

2004年9月29日に発生した宮川村豪雨災害で発生した崩壊を事例として種々rnの現地観察・調査結果を整理した結果，次の結論を得た。rn1）湧水が多量に噴出する斜面で崩壊が発生する。rn2）崩壊は繰り返し発生し，一度発生した場所は今後も発生する可能性があrnる。rn3）地形の形状のみでは，崩壊発生箇所は特定できない。素因と誘因の両者rnの影響が強い場所で崩壊は発生する。誘因である地下水の供給点を特定するにrnは，地下流水音探査が有効であった。