南海の珊瑚礁下を環境に配慮した推進工法で貫く: 奄美大島海水取水管築造工事

摘要

本工事は，奄美大島において海産業の種苗に使 用する外海の水を利用して，外洋性の魚（真鯛や トラフグその他）を10～15cmに育てるために使用 する，揚水量10万トン／日の海水を取り込むため の取水管築造工事で，海岸から約350m沖の海面 下15mの海中に￠1，650mmヒューム管を推進工法 で埋設した．一般的な下水道工事とは違った工事 目的と，珊瑚礁岩層下での環境に配慮した推進施 工と，推進完了後は海中から掘進機を回収すると いう特殊性のある施工であった．