安全性と施工性に配慮した連続車線規制による インバー卜設置工事: 高知自動車道明神卜ンネル

摘要

NEXCO西日本が管理する高速道路は約3,500kmであり，その約4割が30年を超えて老朽化が進hでいることから，道路ネットワーク機能を長期にわたって健全に保っため，現在，高速道路リニュ一アルプロジェクトが進められている.その一環として，高知自動車道トンネル(延長3,728.3m)では供用後に発生した盤ぶくれ対策として約97mの区間にインバートを設置する工事を行った.本工事では，通行止めを実施せず，連続車線規制でインバートを分割施工するため，防護柵の土留めはトンネル中心を挟む二本の構造とし，各々を通行車両から離れた位置で施工することや，消火器，火災検知器，CCTVなどを追越側壁に仮設置するなど，安全面について配慮した.そして，掘削ずりをベルコンを活用した大型ダンプへの積み込み，コアボーリングマシン複数台での土留め施工およびプレキャスト製品の活用などにより，施工の効率性向上を行った.平成30年7月，連続雨量900mm以上の豪雨により隣接区間では発生した災害の影響を受けて一時休止となったが，予定通り工事を完了させることができた.