多彩なD&S(観光)列車

摘要

D&S列車が九州各地に走るようになるきっかけとなったのは、2004年3月の九州新幹線鹿児島ルート第1期開業(新八代-鹿児島中央間)、11年3月の第2期開業(博多-新八代間)。第1期開業時には、新幹線の大きな誘客力の面的拡大を狙いに、肥薩線に「いさぶろう•しんペい」「はやとの風」が登場し、新幹線と組み合わせた周遊ルートが構築された。肥薩線に現存する明治時代の駅舎、橋りようといつた鉄道遺産を活用した魅力のアピール、地元の協力による駅弁開発などの取り組みで、同線は観光路線として一躍脚光を浴びることとなった。