交通評論

摘要

世界最古の旅行代理店であるトーマス•クック•グループが、9月末に破産した。同社を利用して旅行を楽しんでいた15万人余りのイギリス人が、トーマス•クック航空の運航停止で帰国できなくなり、海外に取り残されてしまった。イギリス政府は、旅行者を本国に戻すために、ブリティッシュ•エアウェイズなどの飛行機を使って救出するという対策を講じた。名付けて、マッターホルン作戦という。戦時中を除けば、最大規模の自国民救出作戦である。イギリス政府は、トーマス•クックを救済することはないが、自国民の救出は迅速に行うという姿勢を示した。