RoFを活用した対列車通信システム

摘要

現在検討中の90GHz帯を活用した対列車通信システムでは、機器室に設置した基±也局と線路脇に複数設置した沿線無線局を光ファイバー無線(RoF)技術により接続することを特徵としています<図2>。RoF技術とは、従来、電気信号を光のON/OFFなどの信号に変換（変調）して光ファイバーで伝送していたものを、アナログの無線周波数の信号をそのまま光フ了ィバーで伝送する技術です。このRoF技術により、信号の生成.変復調を行う高価な部分を集約した基地局と、電波の送受信を行ろ機能に特化した複数のアンテナ（沿線無線局）を接続することで、全体のコスト低減が見込めます。また、損失の少ない光ファイバーケーブルで基地局と沿線無線局を接続するため、基地局と沿線無線局間の距離を数kmのオーダーにすることが可能となります。さらに、光スィツチにより沿線無線局を列車の走行位置に合わせて高速で切り替えることで、安定で連続的な通信と不要な電波の放射を滚らした効率的な運用が可能となります。