ドライビングシミュレータを用いた予防安全への取組み

摘要

ドライビングシミュレータは.バーチャルリアリティ（VR技術）を用いて作成した映 像に写る道路上をドライバ一が運転する装置であり.実務分野.学術分野において.活用 が広がっている。ドライビングシミュレータでは.実験者が設定する完全な制御環境下. 多様な走行環境下での反復した実験が可能であり.ドライバーの車両挙動として位置情報. 速度，加速度，ハンドルの操舵角，アクセル.ブレーキの踏み具合等に加えて.前方車両 との相対距離や速度の出力も可能でドライバーの車両挙動データが精緻に収集可能である。本稿では，ドライビングシミュレータを用いた予防安全の取組み事例として.生活道路 における速度抑制のために設置する物理デバイス（ハンプ.イメージハンプ.狭さく）の 影響分析について.設置による影響範囲と物理デバイスによる差異に着目し.紹介する。