明治グループにおけるプラスチック資源循環への取り組みについて

摘要

現在、世界で1年間に消費される自然資源の量は、地球が再生産できる資源の量を上回っており、人類の成長は限界点に達し地球の持続可能性が危ぶまれています。また、化石燃料など有限な地下資源をこのまま使用し続けると将来的には枯渴してしまい、将来世代のニーズを損なうことになりかねませh。これまでの大量生産•大量消費•大量廃棄型の経済社会システムの見直しが迫られており、地球の持続可能性を担保するには、限りある資源を有効活用して使い捨て社会からの脱却、いわゆる、サーキュラーエコノミー(循環経済)への移行が不可欠であると考えます。近年、世界的に深刻な問題となっている海洋プラスチック汚染は、その象徴的な社会課題であると言えます。プラスチックごみなどが波や紫外線などの影響で砕かれてできる微小なマイクロプラスチックが、魚介類の体内から検出されています。これには化学物質の吸着により有害物質が含まれることもあり、食物連鎖を通じて人間の健康への影響が懸念されています。したがって、プラスチック資源循環は、グローバルで取り組むべき重大な社会課題であると思います。