2020年に向けた首都高速道路の建設•改築•更新プロジェクト東京2020オリンピック•パラリンピックまでの開通に向けた首都高速道路のネットワーク整備

摘要

首都高速道路は，1962年の京橋〜芝浦間4.5 kmの開通を皮切りに,1964年10月の東京ォリンピック開催までに羽田空港と国立競技場及び選手村を結ぶ約33 kmが開通し，当時の大会運営に大きく寄与した（図-1)。現在の首都高速道路ネットワークは320kmに達しており，2015年の首都高速中央環状線（以下，中央環状線）の全線開通により，首都高速都心環状線（以下，都心環状線）を中心とした9本の放射線を2つの環状線で結ぶネットワーク構成が完成し，大きな転換点を迎えた。首都圏の経済活動を支える幹線道路ネットワークであるとともに，東名高速道路（以下，東名高速).中央自動車道，東北自動車道及び常磐自動車道等の全国ネットワークの結節点としての役割を担い.安全，安心，快適にご利用いただくための取り組みが重要となっている。