2050年への手紙たった一度の人生をアップデートせよ。より多様な生き方ができる社会の実現を願って。

摘要

2050年を生きるワカモノのみなさん，はじめまして。2019年の北海道利尻島から手紙を書くよ。いきなりだけど，30年後の日本の人口は，現在の1億2,600万人から，約1億人まで減るらしい。私が住む利尻島は，全国よりも早く過疎化が進んでいるので，約4,000人の人口が半分以下になると予測されている。しカゝも，高齢化率は50%にもなるそうだ。30年後は，人の数よりもカモメの数の方が多くなっていることは確実だけど，流石に無人島には，なってないよね？人が減っていくと，商店や飲食店の数が減ったり，学校では部活動の数が減ったりする。利尻では，団体スポーツよりも卓球ゃバドミントンなどの個人スポーツが推奨されている。つまり，日常生活から色々な選択肢が減っていく。出会える大人の数だって限られるので，見本となる職業や生き方の選択肢だって少ない。世の中には無数の選択肢があり，無限大の可能性が広がっているのに，その事実を理解できないまま，自分の人生を歩んでいかなければならない。たとえ，ネットで情報を集めることはできたとしても，それはまるで別世界の話，島で育った子どもたちの多くはそんな感覚を持っていると思う。