次世代推進プラント: LNG船の最新の動向

摘要

LNG船の推進方式は長い間蒸気タービンの寡占状態であったが，大型船では2サイクルディーゼル推進船が，また一部のプロジェクトでは電気推進船が出現することとなり，しばらくは3方式が並存することになる。蒸気タービンプラントは高効率化が生き残りに不可欠となろう。一方，代替システムにしても未だ就航した船は無く，技術的にも経済性においても課題が散見され，建造，試運転，実就航と進むにつれ，計画の見直しが求められる可能性もあるだろう。今後の動きに注目したいところである。“ハイブリッド方式”は経済性，燃料選択の柔軟性，環境保全等における優れた特徴を備えており，先行する代替方式とも十分に競合できる方式であると考える。最後に，BOG再液化システムの開発に際しましては，大阪ガス（株）殿，日本郵船（株）殿，千代田化工建設（株）殿を始め多くの関係各位に御協力，御指導戴きました。この機会に感謝の意を表します。