第5世代移動通信システム(5G)の実用化に向けたNTTドコモの研究開発の取組み

摘要

㈱NTTドコモ(以下，ドコモ)は，LTE(4G)サービスが始まった2010年より，10年後の実現をめざして5Gに向けての検討を開始した。5Gの基本的なコンセブトや無線ァクセス技術について検討し，5Gシミュレータの試作，2014年には5Gホワイトペーパーの公開などを行った。また，同年より，世界主要ベンダとの個別協力による5G伝送実験を開始し，5Gで使用する周波数や無線アクセス技術の評価検証に取り組hだ。さらに，5G伝送実験の取組みをさまざまな業界のパートナー企業との連携へと拡大させ，5Gの特長を活かした多くのユースケースについて共同実験を通じて開拓していった。本稿では，これらのドコモにおける取組みについて振り返る。