安全でおいしい水の「安定的な供給」に向けて: 東京都水道局の震災対策

摘要

我が国は世界有数の地震国である。最近では能登半島rn地震や新潟県中越沖地震、岩手・宮城内陸地震などの震rn災が発生しており、多数の世帯で断水が生じるなど、水rn道施設にも多大な被害を受けている。また、国の地震調rn査研究推進本部は、相模湾から南東方向に延びる相模トrnラフ沿いにおけるマグニチュード7程度の地震の発生をrn高い確率（30年以内70％程度）で予測している。rn　このような状況のなか、東京水道は1，300万人の都民rn生活、首都中枢機能をはじめとする都市活動を支える役rn割を担っており、震災時においても給水を確保することrnは、我が国全体の国民生活および社会経済活動を維持すrnるうえで極めて重要である。rn　今回は、東京都水道局が「東京水道経営プラン2010」rn（以下；水道経営プラン2010）のなかで、最重要課題のrn一つとして位置付けて取り組んでいる「震災対策」の主rnな施策について紹介する。