米国オバマ政権下のエネルギー動向

摘要

現在、今年11月7日の大統領選挙に向け、現職のバラク・オバマ大統領が政権の奪還を目指す共和党のミット・ロムニー候補（前マサチューセッツ州知事）との間で選挙戦を繰り広げている。大統領選挙の帰趨は、雇用状況を含む景気の行方が左右するとされているが、共和党側は最近のガソリン価格の急騰をオバマ政権の失政の表れであるとして批判のトーンを高めている。それに対し、政権側は有権者に対して過去3年間で石油の国内生産量は増加し始めており、またシュールガスの急速な増産を始めクリーンエネルギー産業が活気づいてきた点についてアピールを強めている。