高延性を有する電析バルクナノ結晶Ni-W合金におけるW含有量の増加

摘要

Conventionally, the W content of a ductile electrodeposited nanocrystalline Ni-W alloy was only up to 2%. In this study, we investigated the relationship between bath compositions and W content of the electrodeposit. The W content could be increased as high as 3.8% by adjusting the bath composition, while the tensile elongation was maintained greater than 10%.%電鋳技術は，機械加工が困難な部品の製作および転写用の金型，鋳型の表面保護などに活用されている。電鋳部材の中でも，金型ゃ鋳型においては，急激な加熱や高温な溶湯との接触があるため，優れた耐熱衝撃性が求められている。耐熱衝撃性の指標としては，室温での引張伸びが参考になり，経験的には10%以上の伸びが必要とされている。同時に，高温環境にさらされる電鋳部材には，加熱後も変わらぬ機械的特性を発現するための優れた耐熱性が求められている。