メタン発酵技術アドバイザーとコンポスト生産管理者

摘要

人間の生産活動に伴って発生する家畜排せつ物、食品廃棄物(生ごみ)、汚泥等の「いわゆる「廃棄物系バイオマス」は、その処理·処分にコストがかかる、施設は迷惑施設として敬遠される等により、「やっかいもの」として取扱われている事例が多い。 しかし、これらは、室素、リン、カリウム、その他の微量元素等を豊富に含んだ貴重な有機質の資源であり、人類は古来より自然環境のもつ復元能力や浄化機能等を維持しながら「厩肥」「堆肥」「下肥(人ぷん)」等として農業利用を行っており、現代とは人口分布や産業構造等の違いはあるものの、「自然から得たもの(資源)を自然に還す」リサイクルシステムが確立していた。