筆者の東南アジア諸国との地盤・岩盤工学分野の交流は,筆者が1998年から1年間のアジア工科大学AIT(Asian Institute of Technology)へ派遣された折に,同大学で多くの良き友人との知己を得たことに端を発する。帰国後,その友人の協力を得て,同地区との交流を深めることを目的として,2002年以降東南アジア諸国の内タイ・ベトナムにおいて地盤・岩盤工学に関わるシンポジウム・セミナー・ワークショップ,およびショートコースを数回開催してきた。本論説においては,これまでの交流の実績を示すと共に,その成果および波及効果,さらには今後の展望についても紹介するものとする。
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