グラウンドアンカーの維持管理 第6章 高速道路におけるアンカーの維持管理

摘要

高速道路では，1967年頃に東名高速道路の本宿地区ではじめてグラウンドアンカー(以下，「アンカー」という)が施工されたと言われている。最初の頃は，ねじ加工してナット定着を行うPC丸鋼やコーン定着方式のPC鋼より線が用いられていたが，その後，ナット定着方式のPC異形棒鋼やくさび定着方式のPC鋼より線が用いられるようになった。1985年以降，図-6.1に示すように，その施工量は徐々に增加し，現在までに施工されたアンカーは120000本以上である。