総説•水環境学の進歩-研究委員会編(2)の発刊にあたって

摘要

(公社)日本水環境学会では，2013年12月に「総説-水環境学の進歩-研究委員会編（1)」を発刊しました。この背景については，水環境学会誌Vol·36(A),No·12の小野副会長（編集担当）の巻頭言に述べられていますが，学会として学術情報提供の充実をどのようにして図っていくべきなのかという議論の下，その一方策として，本学会に設置されている研究委員会のご協力を得て，最新研究動向をレビュー記事として上梓いただいたものです。本号は，その第2弾として，3っの研究委員会（水中の健康関連微生物研究委員会，産業排水の処理•回収技術研究委員会，紫外線を利用した水処理技術研究委員会）より，それぞれの研究分野の最新研究動向をレビュー記事にまとめていただきました。いずれの研究委員会も水利用の安全性確保ゃ循環型社会の構築.消毒や新規光化学プロセスの開発など，社会から必要とされている研究分野で精力的に研究活動をされており，読者諸氏において，本レビュー記事を有効に活用いただけるものと確信しております。 さて，本学会に研究委員会が設置されていることは前述のとおりですが，会員諸氏の中には研究委員会がどのような活動をしているのかよく知らないという方もおられるかもしれません。研究委員会活動に参加されていない方にとって，研究委員会活動に触れるもっとも身近な機会は，毎年，秋季に開催される日本水環境学会シンポジウムでしょう。2014年は9月に滋賀県立大学で開催され，18研究委員会がそれぞれセッションを開催し，日頃の研究活動の成果を発表されました。日本水環境学会シンポジウムには毎年400名前後の参加者があり，それぞれの研究分野の最新動向を踏まえた活発な議論がなされています。研究委員会活動についてご興味のある方は，まずは，日本水環境学会シンポジウムに参加いただき，その活発な活動の一端を感じていただければと思います。もちろん.学会ホームページのトップページには右端に研究委員会へのリンクボタンが配置されていますので，そこから各研究委員会の活動の様子や連絡先を知ることもできます。日本水環境学会シンポジウムや学会ホームページを通じて研究委員会活動に是非参画してみたいとお考えの諸氏には，学会ホームページの会員専用ページに口グインいただくと，研究委員会入会申込リンクがあり，ラジォボタンをチェックすることで簡単に入会申込ができるようになっています。本特集号や日本水環境学会シンポジウム，学会ホームページを通じて，多くの方が研究委員会活動に興味をお持ちになり.研究委員会活動に参画いただくことによって，会員諸氏の研究活動の発展の一助となることを期待しております。