避難も考慮した地下街浸水対策への提案

摘要

地球温暖化の影響により、毎年のように「気象庁観測史上初めての」「記録的な」豪雨、 猛暑が襲う。 つい最近でも、平成22年12月3日から4日にかけて、西日本から北日本まで突風・竜巻や激 しい雨が襲った。また、昨年の猛暑・残暑はまさに記録的で、熱中症が原因で亡くなられ た方は400名を超えている。集中豪雨による被害も毎年のように発生しているが（図－1参 照）、多発する都市型ゲリラ豪雨の場合、直径5～10km程度のごく狭い範囲で10分 間雨量20～30mmの猛烈な雨が短時間に降り、瞬間洪水被害が起こるのが最近の特徴である （表－1参照）。