富山市浜黒崎浄化ゼジターにおける消化ガス発電事業

摘要

富山市は、平成17年4月に1市4町2村の市町村合併を経て、富山県が事業実施している神通川左岸流域下水道の処理区域を含む10処理区、9ヵ所の処理場を有する下水道事業を実施している。その中で、浜黒崎浄化センター（写真-1、図-1）が汚水処理する浜黒崎処理区の変遷を簡単に説明する。昭和27年に下水道事業に着手し、当時は、現在の上下水道局庁舎がある富山市牛島本町地内に牛島終末処理場を配置し、昭和37年から散水ろ床法で汚水処理をしていた。昭和46年に、市街化区域の拡大に併せ下水道処理区域を拡大するにあたり、富山市浜黒崎地内に浜黒崎終末処理場として移転と、汚水量の増大に対応するために処理方法を標準活性汚泥法に変更する事業認可を経て、昭和54年から浜黒崎浄化センターとして汚水処理を開始、現在の浜黒崎処理区として、富山市内を流れる神通川と常願寺川に挟まれる地域一帯の汚水処理を担うこととなった。その後、処理区域の拡大を橾り返しながら今日まで稼働している（表-1）。