インタビュー 九州は日中韓「産業の架け橋」 70年近く変わらぬ理念貫く

摘要

九州は、日中韓という東アジアを結ぶトライアングルの要衝である。最近のぎくしゃくした日中·日韓関係とは裏腹に、粘り強い経済協力ができる背景には、九州という架け橋役の存在がある。なかでも、活力溢れる活動を継続している公会(九経調)は、九州のシンクタンクとして重要な役割を果たしている。同協会の加峯隆義次長に、九経調の位置づけと今後の取り組みなどを伺った。九経調の概要から。加峯九州•沖縄·山口の総合的な調査研究を通じて、地域経済社会の振興に貢献することを目的としている。その設立理念は、1946年の創設以来、70年近く経った現在でも変わらず,されている。2013年には財団法人から公益財団法人へ移行した。どのような分野を調査していますか。加峯約20人の研究スタッフに加え、大学などとのネットワークを構築して調査している。産業分析をはじめ、地域計画や企業分析のほか、アジア巿場分析などを、自主研究と官公庁などからの受託調査で実施し、地域の課題抽出や将来に向けた提言を発表している。