半値全幅30nmの緑色QD材料開発

摘要

量子ドット材料メーカーのQDビジョン(米マサチューセッツ州)は、業界で初めて半値全幅30nmの緑色量子ドット(QD)材料を商用化したと発表した。同社はすでに半値全幅30nmの赤色QD材料を商品化しており、両方を組み合わせて用いれば、液晶ディスプレーの色域をさらに高めることができる。同社は米マサチューセッツ工科大学をルーツに持つ企業で、2005年5月に設立された。同社の液晶TV用の光学コンポーネント「Color IQ」は細長いガラスチューブにQD材料を封入したもので、液晶TVのバックライトユニットと導光板の間に配置して使う。これにより色域をNTSC比100%に高めることができる。Color IQは、ソニーが液晶TV「トリルミナスシリーズ」に採用している。