国内メーカー復権 国内需要追い風に収益改善 海外戦略が持続成長のカギ

摘要

太陽電池の生産は長年、我が国が牽引してきた。2000年以降、7年連続で世界No.1の座を守ったシャープを筆頭に京セラ、パナソニック(旧三洋電機)、三菱電機もトップ10の常連組だった。トップ10における日本メーカーのシェアは06年には過半数を超えていたが、その後ドイツ、米国、中国の新興メーカーの台頭により、相対的な競争力を失っていく。世界規模で加速する価格競争も日本メーカーの収益を圧迫した。こうした窮状を救ったのが、12年7月から始まった固定価格買取制度だ。同制度を追い風に国内の太陽光発電市場は急拡大を続けており、旺盛な需要に支えられ、国内メーカーの販売も好調に推移している。各社が発表した13年度第3四半期決算(10～12月)においても、太陽電池事業の好調が浮き彫りになった。