私說日本海運小史

摘要

10月号から11月号を史実に沿って時系列で追うと背景説明が重複する。そこで今月を朱印船、来月を外国船でまとめる。戦国時代の豪商、茶屋四郎次郎の2代目清延(1545〜1596年）は徳川家康に仕え20年間に三方ケ原や長篠の戦いなど53回出陣した武士でもあった。1582年の本能寺の変で徳川家康に危機が迫った時、清延は家康を伊賀越えさせ、伊勢の白子から後の廻船業者角屋七郎次郎の船で三河に送り届けた。清延の財力が役立った。茶屋家は代々徳川家御用商人として武器や糧食を補給する兵站を担い、後述の朱印船を派遣、江戸の発展に尽くした。清延は52歳で没したが、長生きすれば、徳川の鎖国政策に反対を諫言できた立場だつた。