日本における原子力発電事業の適格性

摘要

原子力規制委員会が主導した東京電力に対する一連の適格性の審査は，実質わずか2カ月あまりの間に終えられた(本誌ゥエブサィトの资料で詳述)。結局，適格性ありと認めた審査は，小早川智明社長ら会社経営者との2回の意見交換，その間に提出された7項目の論点に対する小早川社長からの回答書，1日半を費やした柏崎刈羽原子力発電所での田中俊一委員長(当時)·伴信彦委員による関係者との面談，それまでの審査会合などにおける東京電力の対応者の態度と能力に対する委員の印象が判断材料となっている。