気候変動緩和の取り組みで得られる経済便益をシミュレーション

摘要

世界各国が温室効果ガス排出削減に向けた現行のNDC(国が決定する貢献)を達成できなければ、2100年までに世界全体で約150兆～792兆米ドル(約1京6500兆円～8京7100兆円)の損失が生じる可能性のあることが示唆された。この論文には、温室効果ガス排出量削減への最適軌道をたどることを目的とした国際協カ戦略のシミュレーションが提示されており、この戦略によつて約127兆～616兆米ドル(約1京4000兆円～6京7800兆円)の経済便益が得られることが示唆されている。