デジタルデータの長期保存へ光明

摘要

中央大学理工学部の竹内健教授(電気電子情報通信工学科)は、データの長期保存を目指して、フラッシュメモリを記憶媒体とするソリッド·ステート·ドライブ(SSD)のエラーを80%低減する技術を開発した。これにより、SSDはスマートフォンやPCだけでなく、企業向けサーバー、クラウドデータセンタ、さらには100年、1000年といった長期データ保存を行うデジタルアーカイブなど、幅広い分野への応用が期待される。フラッシュメモリはHDDや光ディスク、磁気テープなどの記憶媒体と比べ、高速、低電力という利点の，反面、メモリセルに蓄えた電子がリークすることで記憶したデータが失われ、エラーが発生するという問題があった。その結果、用途は携帯端末やパソコンなどに限られていた。