矯正歯科用骨膜下デバイス骨との結合「従来の3倍速」 物材機構と医科歯科大、コーティング法開発

摘要

物質•材料研究機構国際ナノアーキテクトニクス研究拠点バイオセラミックスグループの菊池正紀グループリーダー、東京医科歯科大学の上園将慶院生、高久田和夫教授ヽ森山啓司教授らの研究グループは、骨との結合が3倍も速くなるコーティング法の開発に成功した。人工歯根や人工関節等のインプラント材料、矯正歯科用骨膜下デバイスは、高い強度を必要とするためヽ金属材料、特にチタンやチタン合金が用いられている。こうしたチタン系の材料は、オッセオインテグレーションと呼ばれる、骨と結合できる能力を持つが、十分な強度で結合するまでには比較的長い時間がかかる。