世界に先駆けた次世代インフラ 推進方策、課題など検討

摘要

総合科学技術会議の次世代インフラ·復興再生戦略協議会は5日、世界に先駆けた次世代インフラの整備に向けて、アクションプランに盛り込まれた次世代社会インフラ用の点検·調査•施エロボットの開発や、モニタリング技術の研究開発などを効果的に進めるための方策や今後取り組むベき課題について検討した。80年代のコンクリートクライシス、78年の宮城県沖地震、95年の兵庫県南部地震の経験とその後の研究の進展により、構造物の安全性·耐久性は確実に向上している。しかし、高度成長期に作られた既存インフラは、現在の構造物に比べて安全性や耐久性が乏しい。秋山充良·早稲田大学創造理工学部教授は、そうした既に使用されている橋や高速道路などについて、それぞれがあと何年間安全に使用できるのか、適切な補修·補強の時期は何時なのかといった、基本的な問いに答えられていないと指摘している。