ナノ粒子インフルエンザワクチン 免疫の効力と有効範囲を改善

摘要

インフルエンザウイルスは公衆に大きな脅威をもたらし、世界中の医療制度の重荷となっている。インフルエンザワクチンは年ごとに流行しているウイルスにあったものを迅速に作製しなければならず、作製は旧式な技術を使うために制約を受け、また、ヒトや動物のリザーバーから派生する予想外のウイルス株に対しては脆弱である。米国立衛生研究所のM.Kanekiyo博士らはこのほど、タンパク質構造に関する知識に基づいて、従来のインフルエンザワクチンに比ベ、より広範で強力な免疫を誘導する自己集合性ナノ粒子を設計した。(ネイチャー7456号)。