シナプス後領域の特性決めるPunctin

摘要

C·エレガンスのPunctinはシナプス後領域がコリン作動性になるかABA作動性になるかを指定すると、フランス高等師範学校のB·Pinan-Lucarre博士らが報告している。(ネィチャー7510号)ほとんどのニューロンは非常に大量のシナプス入力を受け取るため、ニューロンの膜は特殊化した微小領域のモザイクとなっていて、各領域には対応するシナプス前側神経伝達物質放出部位に合った神経伝達物質受容体が集まっている。シナプス前側とシナプス後側の領域が多くの場台に協調して分化することは、ニューレキシンやニューロリギンのような膜結台タンパク質間でのシナプスを介した相互作用の存在を示している。線虫の1種であるC·エレガンスの神経筋接合部(NMJ)は、神経伝達物質受容体の分離を解析するための遺伝学的操作を行いやすい系である。それは、筋細胞がコリン作動性ニューロンから興奮性支配を、GABA作動性ニューロンからは抑制性支配を受けているからである。