海洋·宇宙...大型計画の課題探る

摘要

日本学術会議総合工学委員会フロンティア人工物分科会は6月27日、公開シンポジウム「航空宇宙、船舶海洋分野等,における研究開発と利用応用の橋渡しとバランス～双方向の流れを目指して」を開催した。共にフロンティアを対象とする宇宙、海洋。さらに、天文台や原子力、加速器等も加えたビッグサイエンス領域では、研究開発と利用応用のバランスを図ることが共通の課題として浮かび上がる。家泰弘·日本学術会議副会長は、あいさつで「(本会議では)マスタープランや、科学·夢ロードマップなど大型·大規模研究計画の報告や提言を行つている。宇宙も海洋も国際共同研究が多い分野なので、この機会が互いの大型計画について情報交換の機会になれば」とした。基調講演では、それぞれの分野を統括するトップが登壇。久間和生·総合科学技術·イノべーション会議議員が、科学技術イノべーションの動向を解説、ビッグサイエンスを支えるSIPやImPACTを紹介した。西本淳哉·宇宙戦略室室長は、科学だけでなく安全保障や民生利用の視点も含めた国家戦略としての宇宙利用をテーマに話した。長田太·総合海洋政策本部事務局長は、新たなエネルギーとなりえる海洋資源や延長大陸棚について解説。