国産技術発展に貢献市村賞の受賞者決定

摘要

新技術開発財団は、第46回の巿村賞(市村産業賞、巿村学術賞)の受賞者を決定した。応募件数は25件。同賞は、日本の科学技術の進歩、産業発展、国民生活の向上、地球環境保全に、顕著な貢献をした研究開発者を顕彰する。産業賞は優秀な国産技術の開発•実用化に貢献した技術開発者、学術賞は学術分野の進展に貢献し、実用化の可能性がある顕著な研究成果をあげた研究者が対象。市村産業賞は、富士フイルムの中嶋成博社長、野口仁•記録メディア研究所所長、斉藤真二•知的財産本部シニアエキスパートらが「バリウムフェライト磁性体を用いた大容量データテープの開発と量産化」で受賞となった。ビッグデータの時代を支える新たな記録媒体(大容量データテープ)の開発に成功した。新材料バリウムフェライトの微細化等の技術革新により、ビット単価が安く、優れた長期保存性を有する8.5TBのデータデープを製品化した。現在、35TBの記録容量を可能にする技術検証にも成功している。