日本の博物館黎明期支えた田中芳男紹介

摘要

国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)は9月25日まで、企画展「没後100年記念 田中芳男-日本の博物館を築いた男」を開催している。田中芳男氏=肖像画=は、幕末から明治に博物学者、植物学者、植物採集人、明治政府の官僚として万国博覧会の責任者を務めた人物で、同館の創設者の1人。明治期の殖産興業、農林水産業へ多角的に貢献。国内外の博覧会に携わり、農林水産関係の団体や学校の設立にも関わった。この企画展では、幕末から明治に移行する大転換期に、幼少期から蓄えた様々な知識を活かし、日本の近代化に尽力した田中氏の足跡をたどる。