抗腫瘍細菌送達のために自制プログラム組み込む

摘要

イン•ビボ送達のために細菌の溶菌サイクルを同調させると、カリフォルニア大学サンディエゴ校のM.O.Din氏らが報告している。(ネイチャー7614号)細菌が絶対的に病原性だとする広く普及していた考え方は、ヒトの体内には幾分有益な微生物が存在しているという認識に変わってきた。一部の細菌は、おそらく必然的に疾患を抱える環境で選択的に増殖するように進化しており、従って、遺伝子工学による治療法を開発するための天然のブラットフォームになると考えられる。そうした治療法には、イン•サイチュで細菌の増殖を制限する一方で細胞傷害性の物質を継続的に産生及び放出するようプログラムされた細菌が役立つ可能性がある。