100万ビット規模の量子コン実現へ期待NTT世界初の新手法を確立

摘要

NTTは、光格子中の約100万個の原子を、量子コンピュータのリソースとして用いることができる新手法を世界に先駆けて確立した。今後、この新手法による大規模量子もつれ生成の実証実験を進め、まず2次元光格子を生成して、5年以内に1万ビット規模の測定型量子コンビュータを実現し、その後、3次元格子により100万2度の大規模化を目指す。量子コンビュータ実現に向けた最大の課題は、量子ビットのサイズ拡張性とエラーの低減にある。しかし、これまでの量子もつれの生成は、精度よくゲート操作すると連くなち、速くゲート操作すると精度が悪くなるというトレードオフの関係にあった。また大規模量子もつれ状態を生成しよゲとすると、複数の量子ビット間でクロストーク(混線)が起こり、エラーが大きくなるという問題があった。