ランダム化機構組み込み光通信回線の安全性強化 玉川大が暗号トランシーバ開発

摘要

近年、クラウドの通信基盤となる光通信回線を保護する物理暗号の開発が求められている。玉川大学量子情報科学研究所の二見史生教授、加藤研太郎教授は、世界で初めて、ランダム化機構を組み込んだギガビットイーサネット(GbE)対応の量子エニグマ暗号トランシーバ「TU Cipher-0」=写真=の開発に成功した。サイズは19インチラックに設置可能な幅で、高さは最小規格の1U(約44mm)。同トランシーバは、6月8日から10日にかけて千葉市の幕張メッセで開催された「Interop Tokyo 2016」に出展し、最先端の技術や製品などを結集したネットワーク「ShowNet」に同トランシーバを接続し、相互接続検証に成功した。