ルヴァロワ石器技術中国南西部の遺跡で発見

摘要

中国南西部で発見された中期更新世後期のルヴァロワ石器技術について、ウーロンゴン大学のY·Hu氏らが報告している。(ネイチャ17737号)ルヴァロワ技法は、調整石核の様々な技術の中で最ち知られているちのの1つで、アフリカ及ぴューラシア西部において約30万年前に発展した石器技術の重要な特徴である。既存の考古学的証拠からは、アジア東部のヒト族の中期更新世後期の石器技術にはルヴァロワ的な要素がなく、この技術がアジア東部に広まったのは後期更新世(約4万～3万年前)で、これは現世人類の分散と関連していたことが示唆されている。