1958年2月11日　日本上空に出現扇形オーロラの謎　古資料と現代科学で解明

摘要

江戸時代の1770年9月17日に発生した史上最大規模の磁気嵐では、赤を背景に白い筋が何本も扇のように広がるオーロラの絵図が古典籍「星解」に残されている。このオーロラの形態は、斜めに傾いた磁力線にそつて発光する細く背の高いオーロラの筋が等間隔に数多く出現し、観察者に覆いかぶさるように並んだ状態を北に見上げた特の形状だと言われている。その約100年後に描かれた、フランスの天文学者で画家のトルーヴェロの扇形オーロラの絵画も有名だ。一緒に描かれた星座から、扇形のオーロラは北の空全体に大きく広がつているものだと解釈されている。