プラナリアが無性生殖と有性生殖使い分け「アミノ酸代謝活性に違い」

摘要

研究チームは、リュウキユウナミウズムシの無性個体と有性個体からRNAを抽出し、次世代シークェンシング技術を用いたRNAシークェンシング法により遺伝子情報の大量解読を行うことで、18万1393個の遺伝子モデルからなる遺伝子カタログを構築した。この遺伝子カタログに基づいて、無性個体と有性個体で発現量の異なる遺伝子がどれくらいあるかを調べたところ、1万1795個の遺伝子が見つかり、そのうち1191個の遺伝子は無性個体の方で高く、一方、1万604個は有性個体の方で高く発現していることがわかった。さらに、無性個体と有性個体の間で遺伝子発現に差のある遺伝子の種類を詳細に調べたところ、アミノ酸の代謝に関わる遺伝子が多く含まれていた。つまり、無性と有性個体の間では、アミノ酸代謝の活性に違いがある可能性を示している。